世界最大級の洋上風力発電プロジェクト、英国北海で運転開始

英国の大手エネルギー企業SSEとノルウェーのエクイノールは6日、英国北海で世界最大級となる3.6ギガワット(GW)の洋上風力発電プロジェクト「ドッガーバンク風力発電所」が本格的に運転を開始したと発表した。このプロジェクトでは、最新の15メガワット級風力タービン240基が設置され、年間で約600万世帯分の電力を供給できる能力を持つ。総投資額は約2兆円規模に上り、約3000人の雇用を創出した。英国政府は2030年までに再生可能エネルギー比率を70%まで引き上げる目標を掲げており、今回のプロジェクトはその達成に向けた重要なマイルストーンとなる。また、洋上風力発電の技術革新により、発電コストも大幅に低下しており、化石燃料発電との価格競争力が向上している。専門家は、この成功事例がアジア太平洋地域での洋上風力開発にも影響を与えると予測している。